【感想】(完結)7つの習慣を読んで人生にどう生かすのか?(第4~7の習慣)

読書感想

前回までに第1の習慣から第3の習慣までをお話ししました。

・本の内容から実際にどう生かすのか?具体例をもとに説明していきます。

・他人に説明する訳ではないけど、なんとなくではイメージできるようにしたい!
という人に向けて、できるだけ文字数を減らして分かりやすく解説しています。

第3の習慣までマスターすると、「依存」から脱却し「自立」ができたことになります。

今回は残りの第4の習慣から第7の習慣までをお話しをします。

第4の習慣から第6の習慣までをマスターすることで、相互依存の関係を築いていくことができます。

依存 → 自立 → 相互依存 についてまとまると以下のようになります。

『依存』の状態とは
 自分以外のものに寄りかかった状態。パートナーをはじめとして、他人や組織のような、
 自分以外の存在がなくては生きていけない状態

『自立』の状態とは
 何かに寄りかかることなく、独り立ちをした状態であり、他のもののサポートがなくても
 存在していられる状態

『相互依存』の状態とは
 お互いの良い部分、悪い部分のどちらも受け入れた状態。双方の相違部分や、相容れない
 部分を認め合い、良い部分以外も許容している

相互依存の関係性は素晴らしいですね。

相互依存は「公的成功」の実現に非常に重要です。

公的成功とは何か?

一言でいうと、「自分だけが成功する」ではなく、「みんなで成功する」です。

「みんなで成功する」ためには、協力して何かに取り組むことが必要です。

一緒に生活していく、一緒に仕事をしていくなら、信頼関係が大事

ということで、第4の習慣に入る前に、本書では、

まず、信頼口座をためよう!といっています。

信頼口座とは何かをまず簡単に説明します。

銀行の口座は、お金を入れると残高が貯まっていき、必要な時にお金が引き出せる。

信頼の口座は、人と人との関係で生まれる信頼を貯めるというもの。

実際には目に見えないが、信頼口座が貯まるとどうなるか?

これは、簡単な話、仲良くなるということです。

仲良くなれば、

自分の言葉に足らない部分があっても、

相手は自分の言いたいことを察してくれるかもしれない。

たった一言で仲たがいする心配はない。

当然と言えば当然ですが、一緒に何かをするなら仲がいいに越したことはない。

なので、この信頼口座を貯めていきましょう!というお話です。

信頼口座を貯めるためにはどうすればいいか。

当たり前なことですが、本書ではしっかりそのあたりも説明しています。

まとめると以下のようになります。

本当に当たり前のことが書かれていますが、すべてを実践できている人は意外と少ないのでは。。。

第4の習慣

Win-Winを考える

win-winという言葉は最近よく聞きますよね?

これは、自分だけが勝つ(得をする)のではなく、相手も勝つ(得をする)状態を意味します。

自分だけが得をして、相手が損をする状態が続けば、相手は当然離れていく、

逆に、自分が損をして、相手が得をする状態が続けば、自分が疲弊して長続きがしない。

お互いが損をする状態はそもそも誰の得にもならないから論外。

といったように、相手と長期間、良好な関係を築こうと思えば、

おのずとwin-winの関係を模索することになります。

どうすればこのwin-winの関係を築けるのか?

本書では以下の流れでwin-winな関係が構築されるとしています。

まず、「1.人格」が備わっていることが前提。

人格の中で、「誠実」、「成熟」、「豊かさマインド」という3つの特徴を育てなければならないとしています。

「誠実」とは第1の習慣から第3の習慣を実践することで身に付きます。

つまり、自分で決めたことは守り、自分の行動に責任を持ち、主体的に行動するということ。

「成熟」とは、単にいい人になるのではなく、時に、自信をもって自分の考えを述べる。

相手への思いやりと、自信をもって発言するという勇気のバランスが取れている状態をいいます。

相手の身になって考えて、とにかくいい人になるだけでは駄目だということです。

「豊かさマインド」とは、この世にはすべての人に行きわたるだけのものがたっぷりあるという考えです。

この考えは競争社会に身を置いている人には、なかなか理解できない話かもしれません。

物事はすべて限りがあると思い、誰かが勝った分、自分の取り分が減ってしまうと考える思考です。

もちろんシステムとして、全員が勝つような状態にならないものも当然あります。

これは試験に例えると分かりやすいかもしれません。

ある教科で、「上位10%の人のみを合格とする。」という試験、

「70点以上の人を合格とする。」という試験では、状況は変わってきます。

前者では勉強の教え合いをする状態には、なかなかならないでしょう。

相手より自分の方が1点でも低ければ、合格しない可能性が出てきますから。

後者であれば、クラス全員が70点以上だったとしても合格するので、

勉強の教え合いが発生するはずです。

この場合のwin-winとは、勉強を教えることで自分の理解度が高まる。

そして教えられた人は、分からなかった部分が解決できる。という状態です。

このように、合格というパイの奪い合いが発生する事例と、

すべての人に合格が行きわたるという事例が世の中にはあります。

すべての事例が、「パイの奪い合いが発生するものだ」という考えは間違いですし、

すべての事例が、「全員に行きわたるだけのモノがある」と考えるのも違います。

今回は豊かさマインドで話ができる事例だなと理解できれば、相手と話を進めていき、

パイの奪い合いにしかならない事例だなと思えば、その取引からは身を引く。

こうすることで常にwin-winな関係だけを築いていくことが可能になります。

では、相手にとってのwinとはなにか?

これを考えないといけません。

自分の頭の中の理論だけで、こう話せば相手のwinになるだろうという考えは、winの押し付けにしかなりません。

winの押し付けにならないためには、相手を深く知り、相手が本当に何を求めているのかを理解する必要があります。

これが、「2.人間関係」です。

人間関係を構築するために必要なのが、「信頼の口座を貯めよう」です。

相手に礼儀正しくして、敬意を払い、その人の意見を尊重することによって、信頼を得ていく。

そうすることで本音で会話ができ、本当のwinを知ることができます。

相手の本当のwinを知ることが出来たなら、次にすることは「3.協定」です。

協定とは簡単に言うと、

いつまでに何を達成するか?

どういう方針で行うのかを明確にすることです。

契約を結ぶようなイメージですね。

「4.システム」とは、win-winな関係で進めていこうと言ったはいいものの、本当にwin-winな関係になっているのか?

継続的にwin-winな関係を築けるような仕組みになっているのか?を見ていきます。

最後の「5.プロセス」とは、「1.人格」から「4.システム」の過程が重要であるということを意味しています

単に、「なんだっていいから、win-winな状態でやってくれよ!よろしく!」では、お互いが納得する状態に近づけるのは難しいです。

プロセスつまり、ここまでの過程が重要であるということです。

第5の習慣

まず理解に徹し、そして理解される

第5の習慣は「相互依存」に向けてのコミュニケーションの習慣を身に付けるパートです。

相手から相談、愚痴を言われたときに、話を遮って、

「それ!よくわかる!〇〇だよね~。自分もこんなことがあって~」

とか、

「これは間違ってる!こうした方がいいと思うよ!」

とか、

「なんでそういう状態になったの?」

とか、言ってませんか?

これはだめです

ほとんどの人は、相手の話を聴くときも、理解しようとして聞いているのでなく、

次に自分が何を話そうか考えながら聞いている。

話しているか、話す準備をしているかのどちらかなのである。

と本書では警告しています。

知識がある人、いろいろな経験を積んだ人ほど、解決策がすぐ思いつくので、

相手が話している途中でも、解決案を話したがります。

しかし、それは「相手を理解する」ということにはなりません。

「良かれと思って言っている=相手を理解している」という式は成り立たないのです。

相手の話を腰を折らずしっかりきいて、相手が言葉で語っていない感情思いをくみ取ることが

相手を理解することに繋がります。

相手が自分の話をしっかり聞いてくれる。理解しようとしてくれる。と感じれば、

そこで初めて、相手の意見を聞いてみようかな?

相手の言ったことを信じてみようかな?

というステップに進めます。

このことを本当に意識して相手の話を聞かないと、第5の習慣は身に付きません。

簡単なようで非常に難しい習慣です。

相手の話を以下の点を注意して最後まで聞くことが大切です。

  • 評価をしない(同意や反対をしない)
  • 探らない(自分の視点からの質問をしない)
  • 助言しない(自分の経験からアドバイスをしない)
  • 解釈しない(自分の動機や行動をもとに相手の説明をしない)

相手の話を最後まで聞いて、相手が自分のことを理解しようと思ってくれて、初めて、

相手は受け入れる体制ができます。

そこから自分の意見を言うようにしましょう。

第6の習慣

シナジーを創り出す

第6の習慣は、第4・第5の習慣を実践し、創造効果を生み出す習慣です。

第4の習慣でwin-winの関係を模索する。

これをすることで、1+1=2になります。

第5の習慣で相手のことを本当の意味で理解しようと模索する。

これをお互いがすることで、1+1=4にも10にもなる。

お互いがお互いを理解しようと努力して、

お互いがそれぞれwin-winな関係を築こうとする。

そうすることでより最適解が見つかるというものです。

自分とは異なる意見を言ってきた人に対して、

「それは間違ってる!私の言うことが正しいんだ!だからこうしよう!」

自分の意見を推し進めるのではなく

「あなたと私の意見でこの部分の考えが一致しているから、これでいってみよう!」

お互いの妥協点を見つけるのでもなく

「私とは異なる考え方をもっているのか。興味深い。そういう意見があるなら、

じゃあ、これはどうだろう?」

お互いがよりプラスになるような第3の案を出してみる

このお互いがよりプラスになるような第3の案を出してみるという考えを、

日ごろのコミュニケーションの中で意識して実践することが、第6の習慣です。

独りよがりになることなく、常に自分も相手も得をする案を考える。

こうすることで公的成功、みんなで成功する、が達成できます。

第7の習慣

刃を研ぐ

いよいよ最後の習慣です。

これはどんな習慣かというと、

自分自身の価値を維持し、高めていくための習慣です。

あなたにとっての最大の資産とは、なんでしょう?

お金や貯金額?

家や土地を持っていること?

それは、

あなた自身です!

あなたという人間をつくっている4つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の

レベルを上げていくことが第7の習慣です。

これは第1の習慣から第6の習慣までを実践する際に、4つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)を

意識して、バランスよく伸ばしていきましょう!というものです。

下記のように4つに区分して、それぞれを磨く努力をしていくのがこの習慣です。

以上が、7つの習慣でした。

あなたはこの「7つの習慣」の中で身に付けるのが一番難しいと感じるのはどれでしょうか?

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